カテゴリ:2005年 ポルトガル( 1 )

2005年 ポルトガル一人旅

b0301568_9515481.jpg2005年11月、マイナーな国、ポルトガルに行きました。なぜポルトガルへ行ったのかとよく質問されますがポルトガルにはまだ日本人が知らない魅力がたくさんあります。交通の便はあまりよくなく英語も通じないことも多いですが一度ポルトガルの魅力にハマるともう虜です。今までの旅行の中でも一番冒険できた思い出深い旅となりました。





1日目
関空からルフトハンザ航空でドイツのフランクフルトまで行き、そこから乗り換えてリスボンに入った。乗り継ぎ時間を含め18時間の移動だ。グッタリ。リスボンの空港は小さいのでインフォメーションもすぐわかった。そこで旅行中に乗るバスの時刻が知りたかったけどあまり親切ではなく満足できる収穫はなかった。タクシー乗り場を探しながら一人の働くおじさんに「Taxi?」と聞いたが言葉がわからないと言うジェスチャー。いやいや、TAXIという名詞一言くらいわかるだろうに!諦めて自力でTaxiを見つけ乗り込む。若い運ちゃんにホテルの住所を見せた。わかった、とうなづき猛スピードで発進。おいおい、飛ばし過ぎですぜ、にいちゃん・・・!ホテルに無事ついてチェックイン。ホテルのオーナーは一見無愛想な対応だがだんだんおしゃべりになっていった。やっと部屋に入りシャワーでも浴びようと思うやいなや部屋の電話が鳴るので焦る。出るとさっきのオーナー。ブランケットの予備はいるか、と聞いてきた。気配りのあるおじさんだ。「いらない」といって切った。シャワーを浴び、爆睡。



b0301568_9531135.jpg2日目
朝からハイテンション!昨夜は暗くてタクシーから町並みがよく見えなかったけど、リスボンの街へくりだすやいなや「きゃ~~~!ポルトガルへ来てよかった!!」と大はしゃぎ!首都リスボンでさえどこか田舎くさい。そこがたまらなくかわいい!
さっそくトラムに乗ってベレン地区へ行った。ベレンの塔の一部は工事中だったが塔に上って見るベレンの景色はすがしがしい。すぐそばの公園では飼い犬が走り回っている。一匹のダックスフンドが吠えながら爆走し続けているのが笑えた。近くに寄ってきたミニチュアシュナウザーがおもむろにウンコをした。なんてのどかな。発見のモニュメントを外だけ見学していると「はろ~~、レイディ」とおっさんが近寄ってきた。どうやら物売りのようだ。「ゴ~ルド、ゴ~ルド」といって金のネックレスを見せてくれた。いらないので値段も聞かず逃げた。道を渡りジェロニモス修道院へ。観光客が多かった。ポルトガルの建物に多いマヌエル様式はどこか可憐なかんじがして好きだ。回廊が見たかったが人の多さに引けて諦めた。修道院近くのエッグタルトが有名なカフェ「パスティス・ド・ベレン」でそのエッグタルトを食べてみた。そこまで美味しいとは思わなかった。それよりも店内にやたらコバエが飛んでいたのが気になった。ポルトガルではガラオンというカフェオレのような飲み物がある。気にいたので旅の間ずっとそればかり飲んでいた。トラムでリスボンの中心まで戻りアルファマ地区をはじめ観光名所を観て回った。サン・ジョルジェ城に入るとなぜかロバがたくさんいた。かわいい。城壁の上から見下ろすリスボンの街はオレンジ色の屋根が連なりすっぽりと一画に納まって見える。なんて小さな街なんだろう。石畳の坂が多い。歩くのが大変だけどたのしくてたまらない。ケーブルカーに乗ってサン・ペトロ・デ・アルカンダラ展望台へ行ってそこから城を眺める。澄んだ空気に包まれた街並が日本では嗅ぐことのできない異国の香りを漂わせていた。ポルトガルはノスタルジックな思いを抱かせる、と聞いたことがあるがわかる気がする。夕方、スーパーマーケットで食材を買った。総菜売場でコロッケのようなものを買って食べたがおいしい!何の肉かわからぬが美味しかった。安いし。
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3日目
この日は朝から雨。ホテルを出て地下鉄に乗りバスセンターへ。そこから長距離バスでエヴォラに移動。城壁に囲まれた町エヴォラも石畳だらけでインフォメーションまで行く道のりがやけに遠く感じた。スーツケースを小さめのソフトタイプにしておいて正解だったとはいえそれでもガタガタと石畳をうまく進めない。この日はホテルを決めていなかったのでまずはホテル探しをしなくては。一軒、飛び込みで入ったらシッシッとおばあさんに断られた。やはりインフォメーションでホテルを探してもらわなくては。石畳に苦戦しているとアメリカ人の男性が助けてくれた。インフォメーションまでスーツケースを持ってくれた。ありがたい!「リスボンからのバスが一緒だったね」と。あ、そうなんだ。彼はその日のうちに別の街に移動する予定とのこと。インフォメーションに着きお礼を言って別れた。インフォメーションでてっきりホテルを探してくれるだろうという期待は裏切られた。ホテルリストを渡され勝手の探せと言う。冷たい。しかたなくタクシーに乗ってホテルリストの中の安宿の住所を見せたら「すぐ近くだから歩け」とジェスチャー。タクシ-を降りる。でもまったく場所がわからない。何人かに聞いたら親切に教えてくれるんだけどポルトガル語なので指さした方向しか分からない。雨も降るしコンチクショーな石畳にも泣かされる。やっと、辿り着いた安宿。「部屋、空いてますか?」と恐る恐る聞いたら空いていた!一安心。トイレ、風呂共同だったけどもう贅沢はいえない。部屋そのものは小奇麗じゃないか。すぐさまエヴォラ観光に出かける。カテドラルの前で日本人のツアー団体と遭遇。お互いジロジロ見合う。カテドラルの中を見学した後はサンフランシスコ教会へ行った。ここの目玉は壁が人骨で埋め尽くされた部屋。ホラーフリークはぜひとも足を運んでおかなければ。よくもまあ、ここまで集めたね、と感心するほどの人骨だらけ。見ごたえあり!それから水道橋に埋め込まれたような家を見に行き、早めにホテルで休んだ。とはいえこのホテル最悪!暖房がつかない!寒くて寒くてしょうがなかったので服を着込み、ベッドにはカイロを4つも敷き巡らせて寝た。エヴォラではなんとなくツイてなかった。
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4日目
アンラッキーなエヴォラをあとに、向かったのは小さな町エストレモス。この旅で楽しみにしていた町のひとつだ。エストレモスには有名なポザータ(お城ホテル)がある。思い切って泊まると決めて予約しておいた。高台にあるのでここでも石畳と奮闘しながらホテルまで歩いた。ポザータは噂通り高級感ありあり。調度品や絵画、家具が大仰に飾られていた。長い廊下にはレッドカーペットが敷かれ、回りには高そうなソファーや絵画、壺などがある。私の部屋は二人部屋だった。シングルルームはないのかもしれない。アンティークな家具はすてきだが天井が高く、白くて冷やかな壁に圧迫感を感じた。なによりも大きな絵画はキリストが処刑されるシーンが描かれており怖かった。なんでこんな絵を?それでもこんな贅沢な部屋にはそうそう泊まれない。バスローブも二人分あるし。と思って昼間から風呂に入った。そのあとランチもホテルのビュッフェで。30ユーロと高かったがおいしかった!アレンテージョ地方の郷土料理をここでいっきにいただいた。このお城には塔があり、宿泊客のみ上れるということだったので上った。風が強くて寒かった。その後、町中を散策した。小さいのであっという間だった。スーパーマーケットでリンゴとウエハウスを買って戻った。寒いのでまた風呂に入ってまったりと過ごした。
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b0301568_1093490.jpg5日目
朝食も豪華だった。まるで中世の貴族の食事のようなビュッフェだった。おいしい。チェックアウトを済ませ向かったのはどうしても行きたかったマルヴァオン。辺鄙な場所にあって行けないかも、と思っていた。前日ホテルに聞いたらタクシーで70ユーロかかるという。高い!でも行くことにした。ホテルからおよそ1時間で着いたマルヴァオンは人里はなれた静かな山の上。タクシ-から降りてインフォメーションまでの石畳がここでも私をいじめる。インフォメーションにスーツケースを預けた時、インフォメーションがあと1時間で昼休憩のため閉まるというので焦った。急いでお城に向かう。私以外に観光客はいなく閑散としていた。このお城は修理などしていなく手すりもなく、はっきりいって命がけの見学だった。細い城壁の上を小走りに回る。ここでもし足を滑らせ骨折して動けなくなっても発見されるのはいつになるやら。怖い。風もゴーゴーと音をたてる。でもここまでしてもここに来たのにはわけがある。城壁からの絶景!天空の村と呼ばれるのがわかる風景を見たかった。遠くにはかすかにスペインも見られる。霞みかかった地上をこの天空から見下ろすと異空間にいる自分が信じられなかった。日本からここまで来たという達成感に包まれた。時間がなかったので残念ながらすぐ引き返した。インフォメーションを追い出され、バスの時間まで1時間もあったのでバスの待合所でボーと過ごした。ちょっと寂しい気分になる。マルヴァオンからバスで約1時間で乗り継ぎとなる町ポルタレグレについた。時間が1時間ほど空いたので町を散策。たいしたものがなくカフェでガラオンを飲んだ。それにしてもアジア人がそんなに珍しいの?そんなにジロジロ見られるとだんだん気分が悪くなっちゃうよ・・・。公共の場所で働く人も無愛想でなんだか冷たい。バスでポルタレグレを出てカステロブランコに移動。この町は次の日に行くモンサントへの中間地点にすぎなかった。しかしここで知り合ったタクシーのおじさんに3日間お世話になることに。駅からホテルまで行ってもらった時に「モンサントに行くならワシのタクシーで!」とのこと。おじさんは英語が話せないのでホテルのフロントを介して話した。片道40ユーロ。高いかな。でもOKした。次の日のお昼に迎えに来てもらうことになった。カステロブランコでは観光もせずホテルでくつろいだ。近くのカフェで買ったコロッケとジュースがまたまたおいしい!ちょっといいホテルだったので快適!フロントの男子も男前だし。


6日目
午前中、日本へ絵葉書を送るため郵便局へ行った。やっぱりジロジロ見てくる・・・。その目線に疲れる。ホテルのフロントで、最後の日のリスボンで泊まるホテルを予約してもらうことにした。安宿の一番安い部屋12.50ユーロをとった。窓もTVもない部屋らしい。どんなのかちょっと楽しみ。お昼にタクシーの迎えが来ていざ憧れのモンサントへ!どうしてもこの村を訪れたいと思っていた。おとぎ話の中のような小さくてかわいい村。辺鄙な場所なので観光客はあまりいないとか。ワクワクした。1時間ほどで着いた。着くなり感動した。想像していた以上にメルヘンチックだった!はしゃぐ!石造りの古くて小さな家々はお年寄りだけがひっそりと暮らしているようだった。人影もほとんどない。大昔から変わらぬ生活がそこには今もある。最もポルトガルらしいと賞賛された村。時空を超えてやってきた気分になる。興味本意で観て回る私は歓迎されてないのかもしれない。だけどこれほどまでに感動を与えてくれる場所なんてそうそうない。猫や犬、豚までもひっそりとのどかに飼われていた。大きな石と民家が共存している光景が不思議。夕日に染まるモンサントはさらに美しく、夜は夜で小さな街灯のヒカリに浮かび上がる石畳と家の壁がこの世のものとは思えないくらい神秘的だった。泊まったポザータは外観がシックな石造りだったが中はモダンでおしゃれ!オーナーも気さくな人だった。この日の宿泊客は私だけだった。ディナーのフルコースがとてもおいしかった。メインがウサギの肉だったのには驚いたが。この村はポルトガルだけのではなく世界の宝だと思った。一生わすれることのできない光景だった。
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7日目
早朝6時、タクシーのおじさんが約束通り迎えに来てくれた。予定では一度カステロブランコに戻ってそこから長距離バスでコインブラに移動だった。しかしそこでおじさんからオファーあり。このままコインブラまで行ってくれるとのこと。全部で55ユーロ。安い!即OKした。まだ空には星と月が出ている薄暗い中、愛しのモンサントを後にした。ちょっと涙した。コインブラへ向かう途中、おじさんが民家でタクシーを停めた。「ちょっと待って」と言われ民家に消えていく。少し不安。しばらくして親子がおじさんと姿を現した。お母さんと5歳くらいの娘だった。おじさんが「一緒にコインブラまで相乗りするよ」と言った。なるほど、それでみんな損なく安く行けるんだ。私は助手席に移り親子は後ろに乗り込んだ。道中そのお母さんは大きな声でおじさんとおしゃべりしまくっていた。トイレ休憩に寄ったカフェではおかあさんがコーヒーをおごってくれたので日本から持って行っていたキャンデーを娘にあげた。こんな出会いもなんだかいいもんだな。3時間でコインブラに入った。コインブラは大学の街で結構大きな街。親子を病院で降ろして私はホテル近くまで送ってもらった。3日間お世話になったおじさんに情が移ってしまい別れ際、少し寂しかった。記念に写真を撮らせてもらえばよかった。安宿は超ボロだった。ま、25ユーロだもん。しかたないか。でも部屋からホテルの洗濯物が見えるってのはど~よ。天気もいいので早速観光に繰り出す。まずはコインブラ大学へ。坂道をかなり上がった所に大学はある。ここの名物はなんといっても美しい図書館。入ると日本のツアー団体がいた。嵐のようにその団体は去って行き、図書館の中に観光客は私一人だけになった。なんてすてきな図書館。館内には電気がなく今も太陽の光だけで内部は輝いている。夜になると本棚を住処にしているコウモリが動き出すらしい。ふと図書館の番人が話しかけてきた。特別に歴史ある古本を見せてくれたりアンティークな調度品を触らせてくれた。最後にはホッペにチューまでしてくれた(汗)。図書館を出て本館に行った。帽子の間を過ぎバルコニーへ出た。そこからはコインブラの風景が一望できる。晴天で風が気持ちよかった。大学を出たら旧カテドラル、サンタクルス修道院を回った。昼に一度ホテルに戻り改めて今度はモンデーゴ川を渡り高台にある新サンタクララ修道院へ行く。行く途中で大学生と思われる女子に声をかけられた。「あなた、サンタクララに行くの?今日は閉館よ。」と教えてくれた。「ありがとう」と礼を言い、閉館でもいいので一応行ってみた。高台からの眺めだけでも楽しめた。ホテルへ帰る途中、ペットショップを発見。入ってみた。猫のオモチャがあったのでウチのこへのお土産としてひとつ買った。そのあと小さなお店をいくつか覗いた。雑貨屋さんでかわいいレトロなお人形があったので3体買った。果物屋さんでリンゴを買うとおじさんがジェスチャーで「リンゴを洗っておくよ」とわざわざ洗って袋に入れてくれた。かわいい親切だった。総菜屋さんでまたコロッケを買って夕食として堪能。早めにボロホテルで休んだ。
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b0301568_10211573.jpg8日目
この日は移動と観光予定がびっしりだったがすべて順調に運んだ。朝コインブラのバスターミナルから長距離バスに乗りナザレに向かう。予定では一旦ナザレのホテルに荷物を置きバスでアルコバサ、バターリャ観光に繰り出すつもりでいたがナザレ手前のバスセンターがアルコバサだと判明。すぐそこでバスを降りた。アルコバサのバスセンターにスーツケースを預けた。そこで働く若いにいちゃんかんじがよく英語がしゃべれたのでよかった。とりあえずバターリャ行きのバスに乗った。30分くらいの道のり。バスから見る田舎の風景がとてもかわいらしい。バターリャには有名な修道院がある。予定では時間があまりない場合には中の見学は無理だろうと思っていたがナザレに一度行く手間が省けた分時間はあった。しかもこの修道院、素晴らしい。よかった、見学できる時間があって。ツイてる!私の好きなゴシック様式とマヌエル様式が混じった修道院。細かい装飾がすてき!回廊に入ると静かな庭に真昼の太陽の光がやわらかく降り注いでいた。無名戦士の墓が置かれている参事会室では墓の前に兵士がふたり立って番をしている。微動だにしない。そこへ中学生くらいの地元の女子4人がワイワイと入ってきた。なんだろうと気にしていたらどうやらその番をしている兵士にお熱(?!)らしい。ヒソヒソ、クスクスと兵士を見ながら楽しそう。でも兵士は無表情で立っているのが仕事だからジッとしていた。面白い光景だった。回廊を出て「未完の礼拝堂」へ。屋根が造られていないままの礼拝堂。圧巻だった。空が天井となる静まり返った礼拝堂は怖いほど美しかった。近くのカフェでサンドウィッチとガラオンで簡単にランチを済ませた。ふと日本ツアー団体をまたもや発見!あれ?あの人たちってエヴォラ、コインブラでも遭遇したグループでは??と気づく。小さなバス停からバスに乗りアルコバサに戻った。アルコバサにも有名な修道院がある、が次のナザレ行きのバスまでの時間があまりなかったので駆け足で修道院まで行き外観だけ見てバスターミナルへ戻った。預けていたスーツケースを受け取りナザレに向かった。ナザレに着いたのは3時過ぎ。ホテルに荷物を置いて観光に出た。海沿いの町ナザレで海から届く潮風を感じ新鮮に思った。ケーブルカーに乗って展望区域のシティオ地区へ。そこから見下ろすナザレの町も絵になる。海には波が作る白いストライプがはっきり見えた。さわやか。太陽が沈む時、だんだんと夕日のオレンジ色が濃くなりシティオ地区の石畳をキラキラと照らした。水平線に太陽が隠れるまで見続けた。おや、またしても同じ日本のツアー団体と出会う。そのツアーバスが私の横を走り去って行く時、バスの中の顔が一斉にこっちを見ていた。笑える。太陽が沈むと一気に寒くなった。カフェでまたガラオンを飲んでケーブルカーでペスカドーレス地区に戻った。ナザレではシーフード料理を食べたかった。でもなかなか入りやすそうなレストランがない。足はホテルへ向かう。すると背後から「日本人?」と英語で話しかけるものあり。あるレストランのオーナーだった。「よかったらうちで食べて行ってよ」と陽気なにいちゃん。こういう呼び込みはありがたい。さっそくその店に入る。スープとグリル料理を頼んだ。陽気なそのオーナーはいろいろ話かけてくれる。しまいには「僕も今のうちにご飯食べなきゃ。」と言って私のテーブルに自分の夕食を持ってきて一緒に食べる。その彼の夕食のメニューの肉もおすそわけしてくれた。「今夜、仕事が終わったら一緒にバーに行かない?そこで僕はファドを歌うよ。」とのお誘い。ファド、ポルトガルの伝統の歌。聞きたいけど。「その後、夜の海をクルージングしようよ。」とさらにお誘い。・・・危ない危ない。いい人そうなんだけど、返事はごまかしつつ店を出た。その後はホテルで爆睡。
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9日目
午前中、別の展望台「ミゼリコルディア展望台」からの風景も見たくて上った。思いのほか道のりが険しくウンザリ。途中でわからなくなり諦めかけたら通りすがりのおじさんが指を指して教えてくれたので進んだ。息が切れる。やっとたどり着いた展望台は秘密めいた感じだった。そこからの眺めもまた良かった。戻る途中、猫と犬を見かけた。犬に気づかれないようにベンチの後ろに身を隠す猫がかわいい。午前10時過ぎのバスでナザレを後に向かったのはカルダスダライーニャ。インフォメーションにスーツケースを預けようと思い地図でインフォメーションを探すがイマイチわからなかった。通りすがりのおじさんに聞いてみた。おじさんも知らないみたいで、でも「ついてこい」といわんばかりに私のスーツケースを持って歩き出した。でもなかなかおじさんもわからないらしいく挙句の果てに交番で尋ねる始末。「あっちだって」と指をさすとおじさんは消えていった。せっかちだが親切な人だった。なんとかインフォメーションにスーツケースを預けて観光に。この町にはきれいな公園がある。公園の手前には青空市場があった。活気づいた市場の風景を一枚パチリ。公園の木々は紅葉しつつあった。公園内には古い図書館がある。歴史ある外観は気品があり優雅。ふと黒人男性が何か言ってきた。ポルトガル語でよくわからぬがどうやら「この先の陶器屋では買い物をしないほうがいい。ぼったくるから。」と忠告してくれたもよう。ふむふむ、了解。公園内のカフェでランチを済ませインフォメーションでスーツケースを受け取りバスでオビドスへ移動。このオビドスも楽しみにしていた。小さな城壁に囲まれた町。この日泊まるのは邸宅をホテルにしたというかわいいプチホテル。高級な調度品や絵画、家具、リネン類は威圧感がなく本当にセンス良く訪れる者を歓迎してくれた。エストレモスのポザータよりもずっとセンスが良かった。居心地も最高。スタッフも親切。この日の宿泊客は私だけだった。城壁の上を散策した。雨上がりのオビドスは夕日に照らされるとなお輝いた。小さな教会、サンタマリア教会はこじんまりしているけど壁に装飾されたアズレージョ(タイル)がすてきだった。夕食はおしゃれなレストランに入った。内装が石がむき出しの洞窟のような造りで薄暗い光が雰囲気を出している。オーナーは気さくに話しかけてくれた。日本の旅行会社に知り合いがいるとのこと。日本が好きみたいだった。そこで食べたチキン料理は絶品だった!この旅で一番おいしい食事だった。オビドスもまたいい思い出の1ページとなった。
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10日目
このホテルは朝食もおしゃれで優雅な気分を味あわせてくれた。私一人のために用意された朝食のあるダイニングも本当にセンスよかった。映画の中の中世の貴族の娘にでもなった気分だった。昼までホテルの部屋でくつろいだ。名残惜しいがチェックアウトを済ませ向かうはカルダスダライーニャ経由でリスボンへ戻る。ちょうどいいバスの時間がなかったのでタクシーでカルダスダライーニャまで行き、そこからバスでリスボンに。地下鉄に乗ってロッシオ駅で下車。この旅最後の日に、この旅で一番安いホテルの部屋に向かう。古びた暗いビルの4階ワンフロアーがそのホテル。ビルに入る時、インターホンで名前を言わないといけないらしい。言うとドアが開いた。薄暗いビル内の静まり返った階段をスーツケースを持って上がる。「なんだかイヤなかんじ。」とこのホテルを予約したことを後悔。ホテルの入り口となるドアはシンプルで小さかった。まるでオフィスかなんかの玄関みたい。怖々入った。入ってびっくり。そこはビルからは想像できないほどかわいい空間だった。黒人の受付の人がハキハキしゃべる。カステロブランコのフロントから予約したのは一番安い窓もTVもない部屋12.50ユーロ。でもやっぱり最後の夜だしTVくらいあったほうがいい、と気が変り「部屋を変えてもいいですか?」ときいた。あっさりOK。いくつかの部屋を見せてくれ「好きなのを選んでいいわよ。」とのこと。二つ目の部屋に入ってびっくり!窓からの眺めが最高!目の前はフィゲイラ広場、左上にはサンジョルジュ城、右奥にはロッシオ広場まで見える。ここって最高のロケーションじゃん!即その部屋に決めた。トイレだけ共同だけど、部屋にはTV,エアコン、シャワーまであった。それで25ユーロ!穴場だ絶対!ポルトガル旅行最後のこの日はずっとこのホテルの部屋の窓辺で過ごした。夕方になるとクリスマス前のネオンが賑やかにフィゲイラ広場を照らす。その賑わいの間を何度もトラムがすり抜ける。お城もライトアップされて幻想的。ロッシオ広場のクリスマスツリーの輝きまでよく見えた。なんてすてきな最終日だろう。窓辺でこの素晴らしい光景を見ながら旅行を振り返って少しセンチメンタルな気分になった。
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11日目
帰国の日。早朝タクシーで空港まで行き、フランクフルト経由で日本に帰った。ポルトガル・・・・また行きたい、絶対。



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by over-the-ocean | 2005-11-15 09:50 | 2005年 ポルトガル | Comments(0)