2008年 イギリス二人ドライブ旅行(前編)

b0301568_14143318.jpg2008年10月。ずっと夢だったイギリスでのドライヴ旅行が実現した旅となりました。しかも憧れていたコッツウォルズ地方を巡る旅。今回は久し振りに友人との二人珍道中。天気にも恵まれ、おいしいものも食べ、やさしい人に出会い、面白いこともたくさんあり、そして最後にはロックフェスティバルまで堪能できた本当に充実した旅でした。




1日目
燃料サーチャージがとても高くついたこの年。直行便は諦めてドーハ経由のカタール航空で関空から出発。ちょうど日付が変わった頃に離陸となった。ドーハまで11時間、さらにドーハからロンドンまで7時間の長いフライト。幸いにも夜中に発ったので機内でぐっすり眠れたため、そこまで長くは感じなかった。ドーハからの飛行機では親日派の乗務員(たぶんカタール人)がやたら話しかけてきた。どうやら知っている日本語を無理矢理にでも使いたい様子。「トウキョウ?ナゴヤ?」「ブッキョウ(仏教)?」とか。それとは別に私たちの横の席に座っていたパキスタン人もフレンドリーでやたら話しかけてくるが彼の英語が分かりづらい。さらには前の席の小さな女の子が振り向いてちょっかいをだしてくる。・・・なんだか、ある意味わきあいあいとした和みがあった。ヒースロー空港に到着したらスーツケースを転がし空港内のバスターミナルへ。そこからコーチ(乗合バス)でロンドン中心にあるヴィクトリア駅まで行く。コーチのチケットを買うため並ぶと目の前には先ほど機内で隣だったパキスタン人がいた。お互い「またお会いしましたね。」的な笑顔を交わす。「どこまで行くの?」と聞くから「ヴィクトリアまで」と答えると「俺もだよ!」と嬉しそう。「あっちでチケットを早く買えそうだ!3人で一緒に買おう!」と頼もしく言うので彼と一緒に買いに行った。係の人が「3人ですね」と言うと慌てて「あ、いや、支払は別だ!」とパキスタン人は取り乱していた。無事それぞれがチケットを買い、乗り場を探すことに。すると再びパキスタン人が「俺はたぶん乗り場は分かっている!ついてきな!」とまたもや指揮をとる。そのまま後を追う私達。でも結局彼も乗り場がわからず。「・・・・まあ、そのうちわかるさ。ここで待っていよう。」という。そうこうしているとヴィクトリア行きが目の前に入ってきてアナウンスもあった。ふと見回すとパキスタン人の姿がない。「あれ?どこか行っちゃったね。」と私達。しかしよくよく見ると遠くのほうで美女をナンパ中(笑)。アナウンスも聞こえちゃいない様子。「どうする?」「放っておく?」「でも一応教える?」となって友人が親切にも彼に伝えに走った。慌てて苦笑い気味でコーチに走ってきたパキスタン人。笑える。すると「旅行中お互い連絡を取り合おう!携帯番号をおしえてくれ。」という。はぁ?そんな必要ないですが。「持ってきていない」と断った。それぞれ離れて座った。約50分でヴィクトリア駅に着いた。時刻は午後4時前。ここでパキスタン人ともお別れ。「じゃあ、さよなら!」と手を振る。「携帯で話そう!」とまた言う。だからそれって意味ないっつ~の!駅から徒歩2分とあった情報のホテルに徒歩15分で着いた。部屋が狭くて汚くてガッカリ。でもロンドンだから7000円出したくらいじゃこの程度のホテルにしか泊まれないんだろうな、と自分に言い聞かせる。近くのスーパーとカレー屋さんでテイクアウトをしてその日の夜は簡単に済ませた。・・・あのパキスタン人はマンチェスターに行くと言っていたけど無事着いたのだろうか、などとどうでもいいことを思いながら就寝。





2日目

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この日は午前中だけロンドン観光の予定だった。早速チェックアウトを済ませ荷物はホテルに預けたまま地下鉄に乗ってビッグベンを見に行った。というか私の目的はビッグベン近くの大きな観覧車ロンドンアイだ!これには絶対乗ると決めていた。残念ながら友人は高所恐怖症で乗れないので一人で乗った。10時のオープンと同時にチケットを買いに並ぶ人々。それでもまだ朝一だったせいか待たずに乗れた。カプセル型の観覧車にはたくさん人が乗れる。私のは10人程度で乗りこんだ。30分かけて一回りするロンドンアイ。どんどん人も建物も小さくなっていく。ビッグベンさえもおもちゃのよう。テムズ川だけが遠くまで広がりを見せ雄大だった。降りる寸前に記念撮影のカメラが作動するタイミングがある。知らずに映ってしまった。ボーっと立っている私。2000円もする。いらん。ロンドンアイを出ると小雨。友人と合流し、ホテルに荷物を取りに行った。もう雨はやんでいた。それからヴィクトリア駅からコーチに乗り向かうは南のブライトン。海に面したリゾート地ブライトンは風が強い。少し道に迷いながらホテルにたどり着いた。かわいいホテル。ユニオンジャックの柄をモチーフにしたクッションや壁掛けがある。トイレの便器の蓋までユニオンジャックだった。海岸を少し歩いて街中を散策。おなかが空いてきた。せっかく海に面した街だからシーフードが食べたい。フィッシュ&チップスがいいかも!手頃な店を探す。なかなかありそうで無い。ふとおしゃれなバー風のお店に「シーフード」と書いてあった。高そう。でもおいしいそう。思い切って入った。おしゃれな店内にはまだ客がいなくて綺麗なウエイトレスさん二人が笑顔であいさつしてきた。メニューを見るとあった!フィッシュ&チップス♪さっそく二人で頼んだ。大きなフィッシュといっぱいのポテト!おいしい!満足満足。明日はいよいよレンタカーを借りる日。ホテルで早めに休むことにした。


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b0301568_14255041.jpg3日目
朝食はフルイングリッシュブレックファスト!普段は朝からあまりたくさん食べない私だがちゃっかり平らげる。チェックアウトを済ませちょっと離れたレンタカーショップにタクシーで行った。車を借りるまでの手続きに少しトラブル発生?なにやら受付のにぃちゃんがスムーズに事を運んでくれない。イラっとしたがなんとか借りれた。シルバーのシボレーだった。アメリカの車かぁ。でも小さめで私達が普段乗っている愛車と変わらない大きさ。友人がまず運転席へ。いざ、出発!ウインカーの位置が逆、とわかっていてもつい日本と同じ動作をしてワイパーが動く。二人ともドキドキしながらブライトンを後に、向うは海岸沿いに東。予定ではセブンシスターズとライとハートフィールド(くまのプーさんゆかりの地)を回ってあとは西に向かうつもりでいた。しかし、この日はすべて無駄となった。セブンシスターズをいつのまにか見過ごし、ライもわからず。そうこうしていると時間ばかり経つ。まずい。このままでは明日からの予定にひびく。ハートフィールドを諦め少しでも距離を稼ごうと西にとにかく向かうことにした。この日の宿は決めていなかったので午後4時頃になったら宿探しをすることにした。たまたまこの日だけ当日にホテルをとろうと決めていたのは今思えば幸いだった。もし前もってもっと西の町にホテルを予約していたなら、なにがなんでも夜になろうが車を走らせてたどりつかなければっと思い焦りまくっていただろう。それにしても午後4時の時点で未だにハートフィールドをちょっと超えたあたりにしか行けなかった。そろそろ宿を決めないと。一軒のチェーン店ホテルに入ってみた。残念ながら空き部屋なし。受付の女性は「このあたりでは今からだと探すのは難しいですよ。近くに村があってそこのパブのホテルなら必ず空いてるはずだから道を教えましょうか?」と親切にも言ってくれた。彼女の優しさにすがりそのパブに行くことにした。少し迷ったが小さな田舎にどっしりと構えたパブ発見。部屋は空いていた。良かった。あのホテルの受付嬢に感謝!パブの2階がホテルとなっている。そのようなパブとホテルが一緒になっている所はイギリスにはよくある。夕食はパブ店内で食べた。おつまみ系なフライ物だったが。そこのパブには看板猫がいた!お客さんみんなに「にゃ~」っとあいさつしている。かわいい!旅先ではいつも猫シックになる私。つい触って癒されたくなる。カメラを向けたらポーズをとってくれた。「明日は早起きしてとにかく観光を諦めてでもひたすら西に走ろう。」「モーターウェイ(高速)に乗って明日はバース近郊の宿を予約してるからそこへたどりつくことだけを考えて走ろう。」と友人と話した。この日のドライヴで運転に不安になった私達。この調子ではこの先ちゃんと観光できるのか、距離感が間違っていたのだろうかと心配でしょうがなかった。



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b0301568_14284793.jpg4日目
朝早めにホテルを出た。前日はずっと友人に運転を任せっきりだったのでこの日の出だしは私が運転した。運転しやすいシボレーで田舎道を走り抜けモーターウェイに乗った。ぎゃ~!凄いスピードで車が走っている。制限速度は70マイル(112km)だがみなさん150kmは出している。手に汗を握った。車線変更も命がけ。しかし、そのうち車の波に乗って80マイル近くまで出しても平気になった(ってそれも良くないが)。イギリスの運転マナーはとてもよく、譲り合い精神で運転しているのがよくわかる。日本と大違い!日本だとウインカーを出してもわざと車間距離を縮めて入れてもらえないことがよくあるがイギリスではどんなにスピードを出していてもウインカーで意思表示さえすれば入れてくれる。お礼のジェスチャーも忘れずに!やはり紳士の国なんだな~。途中のサービスエリアで友人と運転を交代。再びモーターウェイを走った。すると思いのほか距離が稼げた。やはりモーターウェイ!このままで行くと昼過ぎには楽にバースに着けそう。それなら予定通りの観光ができるんじゃない??ということで、途中でモーターウェイを下り、向かったのはストーンヘンジ!前日の夜に話し合った時点ではストーンヘンジとバース観光は諦めるしかない、と落胆していたが。「昨日の迷いに迷った道はなんだったんだろう?」と二人で腑に落ちないながらもこの日の順調なドライヴに喜ぶ。天気もいい!青い空に大きな白い雲がたくさん浮いている。風は少し強いが車の中はポカポカ春のよう。標識が分かれ道の寸前に出てくるので慌てて逆方向に曲がったりしたがストーンヘンジにたどり着いた。だだっ広い草原の中に突然現れる石の遺跡。駐車場に車をとめて、入場料6.50ポンドを払い見学した。晴天の日にこの遺跡を見れたのはラッキーだったに違いない。空の青と草原の緑に挟まれた大きな石の群れがまるで油絵で描かれた絵のように見える。草原には羊がいた。ああ、のどかだな~。ゆっくりとストーンヘンジを見学した後はバースの街に向かった。街中に入ると駐車場を探した。路上パーキングに縦列駐車をして、メーターにお金を入れ、レシートをフロントガラスの内側に置いておく。簡単だったが、初めてだったので近くを歩いていたおじさんに教えてもらった。バースでの観光はやはりローマンバス。今も温泉が出ているようでトイレの水道からも温かい温泉が出ていた。メインのグレートバスはさすがに趣があった。ローマンバスを出てバース・アビー前の広場を横切り、ふとかわいいカフェが目に入った。外の看板には「クリームティ」という文字あり!さっそく入った。大きめのスコーンにたっぷりのクロテッドクリームとジャム、そしてアールグレイティが出てきた。おいしい!やっぱりクロテッドクリームで食べるスコーンがいいよね!その後、イギリスではあちこちにある庶民の味方のスーパーマーケットM&Sで夜ホテルの部屋で食べる食糧を調達した。この庶民の味方M&Sは実にいい!食材が揃っていてどれもおいしい!サンドウィッチひとつをとっても日本のコンビニと比べ物にならないほどイケる。野菜や果物も一人分ずつに小分けされているし、ビスケットもおいしい!ドリンクも沢山ある。このM&Sが日本にもあればいいのに、と本気で思った。夕暮れになりホテルに向かった。バース近郊にあるロッジ風のホテル。周りは森と川しかないようなところだ。森の静けさに包まれながら早々と爆睡した。



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b0301568_14314466.jpg5日目
朝は豪華なダイニングで朝食をいただいた。朝食後にホテルの周りを少し散策してチェックアウトをした。この日からいよいよコッツウォルズ地方の観光スタート。まずはカッスルクームへ。この日も天気に恵まれた。小道を走り、たどり着いた小さな町カッスルクームは「最も古い町並みが保存されている」といわれている。グリム童話にでも出てきそうな町。見どころはわずか200mほどの道に並ぶ古い家々しかないがとても風情がある。小さな教会とマーケットクロスもかわいい。家先には無人販売のクッキーが売られていた。お金を勝手に缶に入れ、クッキーを買うという仕組み。それもまた田舎チックでウルウルしてくる程かわいい。 カッスルクームを出て向かったのはコッツウォルズの中ではちょっと大きめの町サイレンセスター。地元の人も多く活気ある町中でランチを食べた。私はキッシュを注文した。おいしい!ふと、気付く。一昔前は「イギリスにはおいしいものなんてない」というのをよく耳にした。しかし時代が変わったのだろう。この旅行では85%は当たりだった。こってり味でもなく量も多すぎず、結構日本人でも大丈夫なかんじ。ドイツの食事よりぜんぜん口に合う。キッシュに添えられてあった生野菜も香草が混じっていて美味。満足満足!


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サイレンセスターの後はコッツウォルズでは最もメジャーなバイブリーへ行った。「イングランドでは最も美しい村」といわれている。中でもアーリントンロウという小道に並ぶ民家はとってもかわいい!まさに古き良きイングランドの小道!その場にいると、ふと木陰から赤ずきんちゃんや、くまのプーさんが顔を出してきそうなメルヘンな世界。ウルウルくる。バイブリー・トラウト・ファームという公園もいい。木々と人工池と小川があり、癒される。


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b0301568_14363959.jpgバイブリーを後に向かうはこの日泊まる予定のボートン・オン・ザ・ウォーター。予約しておいたホテルは私好みの歴史あるホテル。18世紀に建てられた建物で実に趣がある。カギが大きなガチャガチャ回すもので、かわいい。ツインルームをとったのだがツインの部屋とさらにもうひとつ隠れ部屋があり、ベッドは3つ。広々!ファブリックもかわいい!テンション上がった!夕暮れのボートン・オン・ザ・ウォーターの町を散策した。ウィンドラッシュ川のほとりに少し賑やかな場所がある。川沿いはベンチがあり、みんなの憩いの場所。川にはカモが泳いでいた。夕日を背にしたイギリスらしい町並みでは時間がゆっくり流れているように思えた。ここでもウルウル。夕食にはテイクアウトの中華料理。そのお店で温かい気持ちになった。お店で働く人はみんな若い中国人。注文をしていると「餃子」というものがメニューではわからなくて「字を書く?」「でもどんな字だっけ」とモタモタしていたら厨房から出てきた男子が少し日本語がわかるというので餃子を注文できた。店を出る時には厨房から男子3人も出てきて見送ってくれた。「アリガトウ」と日本語で言ってくれたので「シェイシェイ」と返した。同じアジア人同士、なんだか親しみがお互い湧いたのだろう。テイクアウトしたものを見ると頼んでいない米菓子をサービスしてくれていた。そんでもってこの中華料理がおいしかった!ヨーロッパで食べる日本料理はマズいが中華はイケることが多い。なぜだろう。



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・・・・・後編に続く・・・・

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by over-the-ocean | 2008-10-21 14:12 | 2008年 イギリス | Comments(0)